昨日、SOUP STOCK TOKYOをやっているスマイルズの社長遠山正道さんの仕事を並べた個展「遠山正道の仕事」を見に行った。
遠山さんは、元三菱商事の社員でありながら芸術家。アーティストなのだ。もちろん、彼のビジネスのSOUP STOCK TOKYOにしても、ネクタイショップgiraffeにしても、センスに溢れているビジュアルが特徴だ。
それらは、当然、遠山正道のアートがなせる技でもある。
そのアートには、実は思想がある。芸術家としてのメッセージがある。それらが企業理念となって、メッセージとなってビジネスに結実している。そもそも芸術とはそういうモノである。
先日、田坂広志さんと話したときに、この世紀は、芸術の世紀だと話して盛り上がった。戦争の世紀であった前世紀が、今世紀になりアートの世紀になるということである。
それは、もちろん我々人類の大きな望みでもある。祈りかもしれない。
翻って、ビジネスを語る人が言い出していることに、「これからのビジネスはアート的で無ければ成功しない。」「アートの感覚がこれからのビジネスには重要。」田坂さんもそんなことをおっしゃっている。
それは、なにもアート(美術とか音楽)でビジネスをしろということではない。なにか、言葉やロジックだけではメッセージできないことに、ビジネスのチャンスや創造性が生み出すビジネスの可能性があるということだ。
その創造性の本質を、私は、ワープと呼んでいる。
私が行っている人間力研修DPHPの行動指針は「考えろ!感じろ!ワープせよ!」。そのワープとはこういう意味でもある。
自分が、なにか非線形の世界にパラダイムシフトすること、その意識を持つこと。そして、そのような意識でビジネスを創造することがビジネスとしてのワープだ。イノベーションと言葉を変えてもいい。
それは、いつも言っている0-1、1-100の理論で言えば、1-100を実現したらまた違った次元の0-1にパラダイムシフトせよということでもある。
そんなことを考えながら遠山さんの個展を見た。
そうしたら、先日「音楽主義」の取材でお会いした小山薫堂さんが、遠山さんの新しいアート=ビジネスPASS THE BATONに自分のヘッドホンを出品していた。
PASS THE BATONは、自分の思い出や気持ちをなにか自分に関係している商品としてオークションする形で人に渡してリサイクルしようという遠山さんのメッセージをビジネスにしていこうというプロジェクト。
遠山さんにしてみればそれもまた、新たなアートである。
それに、小山さんが自分がやっているラジオDJのためのヘッドフォンを出品していたのだ。
遠山正道はまさに、アート=ビジネスの世紀に生きるビジネスマン。
その行動には目が離せない。面白い。
遠山さん、また会いましょう。



