3月29日の智頭町視察の時に、森のようちえんにお邪魔した。
森のようちえん「まるたんぼう」は、美しい智頭の自然環境が学び舎として、雨や雪の日でも毎日森に出かける野外保育のようちえんだ。
http://marutanbou.org/
こういった'森のようちえん'は、ヨーロッパなどで40年以上の実績をもち、日本でも広がりつつあるようだ。なんでも発祥はデンマークだそうだ。
当日、代表の西村早栄子さんとお会いして、元気な子供たちの姿とともに西村さん達が、このようちえんに賭ける思いを伺った。
「私達は、子供達を毎日自然の中でのびのびと遊ばせたい、少人数で一人一人の育ちのペースを大切にしたきめ細やかな保育をさせたいと思っています。」
という事なのだが、この幼稚園ではなるべく大人が子供たちに係わらず、子供の成長を自然の中で育み、その自然にただ子供たちを放つだけの保育を目指している。
その自然との向き合いが、子供たちをして、仲間との関係を培い、さらには、なにか問題があればそれを自ら解決するという力を育むという考え方だ。
昨今、都会の幼稚園では英語教育に明け暮れるところも多い中、小手先の教育ではなく子供の人間としての根幹を鍛える教育にようちえんのあり方を転換させようとしている西村さんたちの活動は、地域の方々にも支えられて、非常にユニークなメッセージを放つ。
子供教育しようとするのではなく、子供たちが自らなにかを学ぶという視点だ。そのなにかを学ぶ場として、自然、特に森が素晴らしいという事なのだ。
私の木暮人倶楽部の活動の中でお会いしたわけだが、木暮人倶楽部の2大コンセプト「日本の素晴らしい木の文化」と「天然志向の木の良さ]に、通じる西村さんたちの考え方だ。
特に、私は、「天然志向の木」を伝えることは、自然界には同じものがなに一つとしてない生物を慈しむという事であり、「天然志向の木」を「天然志向の人間」と置き換えると、その人のそのままの良さを認め合おうというメッセージと考えている。
特に私のようなクリエイティブ系の大学で学生を教えている身で言えば、すでに大人になっている人間の創造力を嘆くことも多い。
もしかしたら智頭町の森のようちえんを卒園した子供たちの中から将来世界のコンテンツシーンで活躍するクリエイターが出てくるかもしれない。
そんなうれしい希望を想像させてくれる西村さんたちの話は、我々木暮人倶楽部が目指す社会の方向とすごく合致する。
そんな皆さんがいる智頭町。
この町が今活性してきていることに日本の未来があるのだ。



