設立にあたり
現在、e-Japan戦略を推進している政府のコンテンツ産業振興政策において、最大の課題のひとつが、国際的にも通用する優秀なコンテンツ・プロデューサーの育成であるとされています。このような社会的ニーズに答える形で、デジタルハリウッド大学大学院は、日本初の株式会社による専門職大学院として発足いたしました。
そのような状況の中、デジタルハリウッド大学大学院ヒットコンテンツ研究室では、これまで「ヒット学」をベースに、ヒットの本質を探る研究を進めてまいりました。コンテンツ産業に関わる多くの企業・個人の皆様のご協力により得たそれらの研究成果を、広く社会に還元し、世の中への貢献をさらに加速させるために、この度、株式会社ヒットコンテンツ研究所を設立することといたしました。
ヒットを生みだすプロデューサーの存在は、ヒット作りの大きな鍵となります。「ヒット学」の主な研究のひとつは、EQ(Emotional Intelligence Quotient)理論を応用した「ヒットプロデューサーのEQ能力分析」です。その研究により明らかになりつつある期待されるプロデューサー像により、プロデューサーの能力開発プログラム化が可能となってきたことで、EQ理論やNLP(Neuro-Linguistic Programming)理論等による能力開発プログラム作りにチャレンジしてまいります。
また、「ヒット現象の数理モデルの研究」においては、ブログ等新しいネットコミュニティが巻き起こす最近のヒットメカニズムを、実データにより解き明かし分析してまいりました。その研究成果は、次世代のヒットを生みだすマーケティングノウハウへの応用が期待されます。
これらのような研究成果から得た知見を、コンテンツ業界のみならず、広く一般企業に向けても提供する弊社のようなサービス会社の存在は、現在の日本において、今後ますます意義深くなるものと感じております。
ヒットは、人の世を明るくします。そのための「ヒット作りと人作りのお手伝い」。個人、企業を問わず、世の中を面白く、楽しく、そして、豊かにすることに、弊社は、少しでもお役に立てる存在でありたいと考えております。
その大きな目標に向かって、皆様のご期待にお答えできるよう、今後さらに精進してまいる所存であります。これからも、ご支援のほどをなにとぞ宜しくお願い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。